
2025年10月20日、公益社団法人日展から、「第118回日本美術展覧会(日展)」第5科(書)の入選者の発表があり、本学の蓮見行廣(雅号:蓮見光春)名誉教授の作品『枯魚過河泣(こぎょかかきゅう)』が<特選>を受賞しました。
今般の第5科(書)への応募は9,059点で、特選は10名が受賞。蓮見名誉教授の受賞は、1990年の受賞に次いで2度目となりました。

作品のポイント(蓮見名誉教授)
縦八尺・横二尺の紙を用いて、李白の詩を三行の行草体で、行間の美しさと文字の響きあいに配慮して書きました。 やや厚めの紙を用いて兼毫筆でどっしりとした線表現を目指したのですが、中央部分の「書をなし鯨鯢(げいげい)に報ず」の部分がまとまらず、最後まで苦しみました。
授賞理由について(日展Webサイトより引用)
豊かで温かみのある線が魅力で、連綿を多用せずも作者の経験に裏打ちされたリズムと呼吸により行間の美しさが見事である。文字の極端なデフォルメに頼らず骨格のある字形と堂々とした書き振りに好感が持てる秀作である。
蓮見名誉教授の素晴らしい功績を心よりお祝い申し上げますとともに、今後のさらなるご活躍を祈念いたします。